「教えているのに伝わらない」その違和感

子どもに
そんな経験はありませんか?
親切で言っている。正しいことを伝えている。それでも相手の反応が薄い。実はこれは珍しいことではありません。人は“教えられる側”になると、無意識に構えてしまうからです。評価や正解を求められていると感じた瞬間、脳は受け取るよりも守るほうを優先します。
教えると習うの違い|主体性が学びを深くする

教えるのは外から与えること。
習うのは内側から取りにいくこと。
この差はとても大きいものです。心理学でも、自己決定感があるときに学習効率が高まるとされています。自分で選び、自分でつかんだ情報は、意味づけがされ、記憶に残りやすいのです。
偶然出会った言葉が、今の自分にぴたりと重なる瞬間。点と点が線になるあの感覚。
そのときの学びは、自然に、静かに染み込んでいきます。
自然習得が深く身につく理由|準備ができた瞬間に入る
私は15年間カウンセリングの現場に

立ってきましたが、本当に人が変わる瞬間は「自分で気づいたとき」です。教えられたときではありません。
さらに、20年以上続けている言語の自然習得でも同じことを感じています。文法を“習おう”とすると覚えられないのに、教え込まれずに聞き流している言語は、ある日ふと口から出てくる。意識して詰め込んだ言葉より、自然に触れ続け
た言葉のほうが、深く残るのです。
学びは押し込むものではなく、芽吹くもの。
だからこそ、今ここで「面白い」と感じることを大切にする。
「片付ける」でも同じことが言えると思います。
それが一番、遠回りに見えて近道なのかもしれません。