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【ブログ】あきの気ままに生きさせてッ!Vol.43

実家の片付けは「捨てる」よりも大切なことがある  


 





「親が高齢になり、実家の物が増え続けている」

「片付けたほうがいいのは分かるけれど、どう切り出せばいいか分からない」

「親に捨てたくない!と片付けを頑なに断り続けられて困っている」


そんなご相談を、ライフオーガナイザーとしても心理カウンセラーとしても数多く受けてきました。


実は私自身も、今現在進行形で、78歳の両親の片付けに向き合っています。

今回は、そんなライフオーガナイザーでもあり、娘でもある私の
「2026年 実家片付け記」を綴りたいと思います。





実家の片付けが難しい理由【考えることがしんどい】


先週1週間は、ブログを書くどころかパソコンも一度も開けないほど、毎日ハウスオーガナイズと片付けの連続でした。

片付けを進める中で、介護が必要な父と30年間暮らしている母からは

「もうほとんど捨ててもいいと思っている」


と何度となく言われました。

 

4tトラック2回分搬出しました

ですが、よくよくヒアリングで確認すると、

実際は“捨てたい”というより“考えるのに疲れている”状態。


それはそうでしょう。介護生活中心の毎日。大変だと思います。
溜まっていくモノ、書類、子どもの残していったもの、受け継いだもの。
たくさんのものに囲まれて身動きが取れないようでした。

自分自身で積み上げてきた人生。
モノとアイデンティティが絡み合って、過去の自分の基盤になっているモノを手放すことは自分の体を切り裂くようなものという感覚もあるようです。

シニア世代の片付けは、体力・気力・思い出が複雑に絡みます。

だから私は「何を捨てるか」ではなく「これからどう生きたいか」を最初に聞きます。


母の答えは、


・物量のストレスから解放されてスッキリ暮らしたい
・家族の軌跡は大切に残したい


というものでした。


父が大切にしてきた鳩レースの時間と関連したモノたち。
母が大切にしてきた祖母から受け継いだ着物の数々と創作する時間。
二人で紡いできた結婚から介護生活、今に至るまでの思い出とその作品。

大量のモノとのお別れは、その思い出とアイデンティティが安全に守られることと並行して
片付けを進行していくことなのだと、ライフオーガナイザーとしても一人の娘としても胸に刻みました。

ここが出発点です。


シニアのライフオーガナイズ的アプローチとは


祖母から引き継いだもの、結婚祝い、引っ越し祝い、思い出の食器たち

ライフオーガナイズは「思考の整理」から始める片付け支援です。いきなり物を減らすのではありません。

手順はシンプルです。

  1. 目的を言語化する(どう暮らしたいか)

  2. 残す基準を決める

  3. 作業時間を現実的に設定する

わが家の場合、作業は1回2時間が限界でした。

2時間と言っても連続2時間は難しいのが現実でした。介護をしながら、自分の集中力、疲労を考えると、途切れ途切れに2時間取れれば十分です。無理をすると次回につながりません。

短時間でも「できた」という成功体験を積むことが、継続の鍵になります。

 

作業中も、思い出話に花が咲きます。そこも汲み取りながら、相手のペースに合わせて進めていきます。

シニアの場合、時間の見積もりは1〜2時間は余裕を持って計画したほうが良さそうです。

正直にお伝えしたい注意点


「お父さんと外眺めながら、ここでお茶っこ飲みたいなぁ」

・親子関係がこじれている場合、第三者の介入が必要なこともあります
・認知機能の低下がある場合は医療的配慮や成人した子どもの協力が優先です
・急がせると信頼関係が壊れます。オーガナイザーはマルチタスクで話を聞きながら手を動かします

・常に安全第一です。通路や足元が安全に歩行できるか配慮しましょう

シニアに限らず、オーガナイズ的片付けは技術よりも「関係性」に尽きます。


シニアの場合、身体的な不自由や、変化を嫌う、積極的だったのに突然消極的になるなどといったことがありますが、そこも想定内で対応が必要です。
母も時々、突然消極的になることがありました。
その都度、目的(ゴール)の確認をして

「キレイになったら、寝たきりの父と友人をこの部屋さ招待して、昔話に花を咲かせながらお茶っこをみんなで飲」(お茶っこは東北の方言)

そんな光景を思い出してもらえるように声がけをしました。
こうした関係性とモチベーションを維持することが最優先だと感じました。

まとめ


お世話になった仙台エスコートラインさんとライフオーガナイザーさんたち

実家の片付けは、単なる整理ではありません。

親の人生を尊重し、これからの暮らしを整えるプロセスです。

倹約、もったいないの時代を生きてきたことは十分に役に立ったことを伝えることは重要です。そして収集してきたものを誰かの役に立つものにアップサイクルしたり、モノの整理をすることで他の人が助かることを伝えることも同様の重要です。

決して捨てることが目的ではなく、自分たち、そして成人した子どもやその家族、


「みんなが安心して暮らせる環境をつくること」


がゴールです。


もし実家の片付けをどうしたらいいのか、今ひとりで抱えているなら、ライフオーガナイザーに相談するという選択もあります。


子どもとシニアの片付けの場合、第三者が入るだけで、驚くほどスムーズに進むことがあります。



参考文献:葉月出版、ICD(Insititute For Challenging Disorganization)著、監修一般社団法人日本ライフオーガナイザー協会、「慢性的に片付けられない人をサポートするオーガナイズの手法(下巻)」、(2013年12月)

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